編成 1600+1650+1700
*全車特別車の1600系は6月29日の改正を以って廃止しました。12月のダイヤ改正で一部特別車1700+2300として登場予定。
今は亡き、特急|吉良吉田の1600系
吉良吉田で発車を待つ特急|名古屋行き
1600系の車内
電光掲示板
デッキの自販機と洗面場
1600系の運転台
方向幕
【左】特急|吉良吉田 【左中】特急|蒲郡 【右中】特急|豊田市 【右】特急|知多半田 撮影場所:吉良吉田
【左】特急|中部国際空港 【左中】特急|岩倉 【右中】特急|犬山 【右】特急|新安城 撮影場所:吉良吉田
解析
1600系
特急指定席車の一部に使用されていた7000系白帯車の置き換えを目的として1999年(平成11年)に登場した。
塗装は画像の通りで、先頭車の前面下部には1000系・1200系と同様に「パノラマSuper」の愛称ロゴが表記されている。
先頭部は貫通式となっており、自動幌連結装置を設置したことで、2編成を連結して6両運転する場合でも車両間の自由な行き来が可能とする予定であったが、
運行開始当初は先頭車前位のオーバーハングが大きく、国府駅構内の分岐器を通過する際に破損する欠陥が試運転で発覚したため、しばらく使用されていなかったが、
2005年夏の臨時ダイヤ(空港線輸送力増強)を控えて自動幌連結装置の改良が施され、営業運転でも使用されるようになった。本線系の電車としては、先頭部が貫通式となるのは12年ぶりとなる。
車体傾斜制御装置装備を前提として車体幅を2700mmに抑え、さらに裾の絞りを大きくした。
1000系と同じく先頭車は20m級であるが、台車中心間を短く、オーバーハングを長く取り、吉良吉田駅にも入線可能であった。屋根の高さは3100系以降の限界拡張に基づいて高くなっている。
この車体断面形状は2000系・2200系などにも受け継がれた。また、連続型の側窓が本系列から復活したことや、特別車として両開き扉を初採用したことも、特徴として挙げられる。
動力車を3両編成中1両のみとするため、3100系・3500系・3700系よりもモーター出力を向上したが、雨天時などに車輪が空転しやすいという問題も浮き彫りにした。
本系列の開発の段階では、中部国際空港への旅客輸送と当時有料特急の昼間の輸送力の適正化も考慮され、従来の1000系より1両少ない3両編成となった。4本(計12両)が1製造年次で投入された。
なお、本系列により有料特急に7000系が不要となったことによって有料の列車がすべて専用の設備を持つ車両になったため、
同年のダイヤ改正をもって「指定席車」は「特別車」に改称されたので、本系列は最初から「特別車」として運行されている。
後の車両へ反映すべく、空気バネによる車体傾斜制御装置を1601編成に導入して試験を行った。その成果が反映されたのが2000系である。
名鉄の車両で初めてユニバーサルデザイン対応の洋式トイレを設置した。
種別幕の色は、当初1000系などと異なり白だったが、空港線開業に伴い、現在では特急が赤、快速特急が白になっている。
今後の動向
- 名鉄では、特急政策の見直しに伴い、本系列の12両のうち8両を1700系に改造させるとともに、新型車両の2300系(一般車)16両を新製し6両組成として一部特別車特急用編成4本を組成し、同年12月に予定されているダイヤ改正に併せて投入すると発表している。そのため、本系列は乗客の少ない路線での運用を目的として3両編成で製造された車両であるため、改造と組成変更にあたって余剰車の発生が避けられなかった(過去に同様の編成替えを行った1000系は2+2に分割して半数を方向転換したが、3両では大改造を施さない限りそれが行われなかった。また、幌も固定側と可動側があるため、改造が必要となった)。これにより、余剰となる4両(ク1600)は次の使途が決まらなければ登場からわずか9年という短命で使命を終えることになる。
- 現在、本系列の中間車の形式はサ1650形となっている。そのまま1700系となった場合、先頭車と上2桁の番号のずれが生ずる。統一して1750形に改番するか、そのままになるかはまだ公表されていない。
12月にはこんな風に!?
管理人の評価
項目 | 評価 |
デザイン | ★★★★★ |
車内 | ★★★★★ |
乗り心地 | ★★★★★ |
総合ランク | A゜ |