編成 1000+1050+1150+1100
西尾に停車中の1000系
内海に停車中の1000系
中部国際空港に停車中の1000系+1200系
犬山橋を通過する1000系(左)と5700系(右)
横から見た1000系
1000系の車内
号車案内板
解説
1000系
本系列は、東西直通40周年にあたる1988年の夏に登場した。折からの好景気とあって、座席指定車(当時)の上級化ニーズに応えるべく一挙に9編成36両が投入された。設計コンセプトは「ハイ・アメニティ(快適性)・エキスプレス」である。以後1997年までの9年間に計21編成84両が製造されたが、そのうち1011~1016編成は1991年~1992年に2両ずつ分割し岐阜方の2両を豊橋向きに方向転換の上、1200系・1800系(後述)と組んで一部特別車編成12編成を組成している。
全車特別車編成は4両組成を組み、両先頭車両が展望席となっている。また「一部特別車」編成は6両組成だが、このうち豊橋・中部国際空港・河和方2両が1000系の「特別車」で他の4両が1200系の「一般車」である。
1000系は先頭車両が全長20m超で、台車間が長く曲線での偏倚が大きいため、吉良吉田駅に入線できない。それでも初期の方向幕には『蒲郡』が含まれていた他、特急列車の運用がない『豊田市』や『碧南』の駅名が書かれた方向幕があった。 「全車特別車」編成は、ミュースカイを除くすべての特急の一部特別車化により用途を失うため、2007年の夏から1008Fを皮切りに運用離脱が始まり、5000系への機器流用が行われる。ただし、トップナンバーの1001Fは機器流用には使われない。また、全車特別車の編成は12月26日のダイヤ改正を持って運行を終了する。
メカニズム
- GTO界磁チョッパ制御で、モーターは150kWの直流複巻電動機が用いられる。これは5700系や6500系と同じシステムである。歯車比は5700系と同一の82:17(4.82)で、ブレーキの強化により最高速度が110km/hから120km/hに向上した。1994年製の1017編成以降はボルスタレス台車を履いている。
- 技術的には、同じく電磁直通ブレーキの5700系・5300系、5500系、6000系・6500系・6800系、7000系・7700系・7100系、さらには8800系との総括制御(連結)運転が可能である。1990年~1992年に名古屋本線の一部指定特急で5000・7000系列との連結運転が実施されていたが、特別車が常に4両で一般車より多くなる(6000系の一部、6800系、5300系の一部、7100系、7700系は2両)ことがあるが、車両間の通り抜けができないため誤乗が絶えなかったことと最高速度が110km/h(6000系と連結した場合は100km/h)と従来(1000系のみの編成)の120km/hより低くなるため所要時間が長くなるなどの理由で、現在は犬山検車場~新鵜沼駅間などの回送列車や構内入れ替え運転に限定されており、営業列車での異系列混結運転は行っていない。
- 一部特別車編成用の車両については、台車が増圧ブレーキ・ABS対応(付随台車も片押し制輪子)のものに交換された。また、特別車側では増・解結を行わないため、前頭の電気連結器が撤去された。
- 警笛にはパノラマカー以来の伝統であるミュージックホーンを装備するが、8800系と同様にICによるデジタル制御となった。また、空気笛は名鉄初の高低2音吹鳴(ダブルホーン)である。
管理人の評価
項目 | 評価 |
デザイン | ★★★★★ |
車内 | ★★★★★ |
乗り心地 | ★★★★★ |
総合ランク | A° |