1200/1800系
1200系
A編成 1000+1050+1250+1200+1450+1400
B編成 1100+1150+1350+1200+1450+1400
1800系
1800+1900



新安城付近で撮影した特急|中部国際空港行きの1200+1000系





中部国際空港に向かって出発した1200系+1000系





事故の影響で名古屋止まりになった1200系





1200系と2000系のミュースカイ





新鵜沼に到着した1800系の1906





横から見た1800系の1903





1200系と1800系の車内





1200系と1800系の運転台





電光掲示板


解説

 1200系
本系列は、「一部指定席(現・特別車)」特急に使用する1000系の一般席車(現・一般車)用として1991年から製造された車両である。
車両性能は1000系に準じているが、車内設備は同系列と異なっており、展望室の省略、デッキの廃止と3ドア化、座席が転換クロスシートに扉付近収納式補助座席といった変化がある。
一足先に登場したJR東海311系と同様の3扉転換クロス車だが、補助座席の比率が多め(2人掛8脚)な上、転換クロスシートと窓のピッチが一部合致しないのが難点である。座席自体はバケットタイプ・吊り下げヒーターとなり、座り心地が向上した。なお、補助座席は5700系・5300系のものと類似の形状だが、席を立っても自動収納されない点が異なる。1992年製以降は先頭車の運転台背後が車椅子スペースとなっている。
客室窓の内枠は特別車と同様のFRP製である。床面高さは1000系より4cm低い1110mmだが、窓框高さを4cm上げ765mmとしたため側窓の縦位置は統一された。化粧板は本系列固有の白色系を採用している。冷房装置は8800系以降と同様のセミ集中式で能力を17000kcal/h×2に増大した。天井は高さ2150mmだが、両隅の丸みがかなり小さく、冷房はラインデリア直接吹き出しをやめて特別車と同じラインフロー(スリットフロー)式となった。
照明は5700系と同様の埋め込みカバー付きだが、これも特別車と同様に少し中心に寄っている。扉と窓の配置はdD2D2D1(先頭車の場合)で、扉間寸法が6500系などよりも20cm長い。4両組成で運用していた1000系を2両ずつに分割して本系列を連結した関係で、2・3号車のトイレ・洗面所と車掌室の配置が入れ替わっている編成が6編成ずつあり、2号車にトイレと洗面所・3号車に車掌室のある車両はA編成と呼ばれて1200番台に、2号車に車掌室・3号車にトイレと洗面所のある車両はB編成と呼ばれて1300番台となっている。連結する1000系に合わせて車番の下2桁は11〜16・61〜66となっている。4・5号車には車掌の車内巡回時にもドア操作ができるようにドア開閉スイッチが装備されている。また、4号車は弱冷房車である。
号車表示は2200系と同じマグサイン風のステッカーに最近変更されている(1000系の部分も同様)。前面形状は愛称標示や灯具周りを1000系に似せている。
長らく名古屋本線専用(但し空港開業前は下り1本のみ豊橋発新鵜沼行きの特急があった)の車両だったが、一部特別車特急の運行範囲拡大により2005年1月29日からは常滑線と空港線(現在、この両線では原則として豊橋〜空港間の2往復のみ担当する)で、2007年6月30日からは犬山線・広見線・河和線・知多新線での運行も始まり、現在では幅広い路線で見ることができる。2008年6月29日からは西尾線でも朝(名鉄名古屋行き)と夜間(西尾行き)に1本ずつ運行されている。イベント時には各務原線にも入線することがある。
編成は、豊橋方に特別車の1000系2両と岐阜方に一般車4両を連結した6両組成である。なお、1800系・1850系も含めて1000番台一般車では全車にボルスタレス台車が本格採用となっている。電動車比率(4M2T)や編成出力が高く、加速度は2.3km/h/sと1000系特別車のみの4両組成より若干の向上にとどめたが、高速域の加速力は3500系などと同等となっている。

 1800系・1850系
1800系は名古屋本線一部特別車特急のラッシュ時における一般席増結用車両として製造された。一般車のみの2両組成で一見1200系と似ているが、先頭部の「パノラマSuper」のパネルがなく、ミュージックホーンも装備していない。そのため、1800系が先頭車となる特急列車(名古屋・岐阜・犬山方面)はミュージックホーンを鳴らすことができない。
制御方式は界磁添加励磁制御で、6800系や5700系6両組成の1M車(モ5650形)と同じ方式であり、歯車比は1000系やモ5650形と同じ4.82として120km/h走行にも対応している。限流値を上げて起動加速度を2.2km/h/sとし、1200系と極力足並みを揃えた。9編成18両が在籍する。
一般席増結用車両にも、1230系のように7500系の走行用機器を一部に使った編成が存在しているが、これらは1850系と呼ばれている。7500系のうち運転台付き中間車を挟んでいた7515Fの生まれ変わりである。制御装置は1230系と同じであるが、こちらは限流値を下げて加速度を1800系と同じ2.2km/h/sとしている。1850系は3編成6両が在籍する。
昼間時間帯や土曜・休日は単独、または2編成併結の4両で名古屋本線(須ヶ口〜名鉄岐阜間が多いが最近は東岡崎方面での運用も増えた)や犬山線(休日の上り2本、下り1本のみ)・広見線(犬山〜新可児間。一時この区間の運用から外れていたが2007年より運用に復帰した。朝ラッシュ時などには御嵩駅まで乗り入れていたこともある)・竹鼻線・河和線(主に富貴〜河和間)の普通運用に就く。登場後の一時期に3編成併結の6両編成で名古屋本線の急行に運用されたことや、JRへの対抗として2編成併結の4両で三河線碧南と尾西線弥富を結ぶ急行(但し本線以外は普通)に運用されたことなどもあった。また、5000系と連結して試運転されたこともある。過去には、単独の2両、または2編成併結の4両で、新一宮発の常滑線方面行き快速急行(当時。新名古屋から普通)に使用されたこともあった。



管理人の評価

項目 評価
デザイン ★★★★☆
車内 ★★★☆☆
乗り心地 ★★★☆☆
総合ランク B


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